Taymaz24academy
■ Taymaz24academyとは
“走る喜びの、その先へ”
ポルシェと共に15年歩んできたタイマツカーオプションは、お客様の夢の実現をサポートするために本格的なドライビング・アカデミー「Taymaz24academy」(タイマツ ニーヨン アカデミー)を立ち上げました。
ただ速く走るためではなく、
「自分のポルシェの性能を安全に・知的に引き出すこと」
そして
「信頼されるドライバーとしてレースシーンに立つこと」
これがTaymaz24academyの理念です。
■ なぜ、Taymaz24academyなのか?
私たちが目指すゴールは、
単なる技術習得や趣味としてのサーキット走行にとどまりません。真なるポルシェドライビングを学んでいただくだけではなく、Taymaz24academyは、
富士24時間レースに出場できるような、人格と技術の両面で信頼されるドライバーを育てる場所にしたい。その思いを込めて「24」なんです。
自分も2018年に富士24時間出場予定でしたが、チームの事情で直前に参戦キャンセルとなった経緯がございまして、特別な思いが残ったままでもあります。
■ Taymaz24academyが存在する理由
富士スピードウェイに通う中で、私は何度もこうした場面を目にしてきました。
お一人でサーキットに来て、高性能な輸入車でタイムアタック。
恐らくはYouTubeやシミュレーターで学び、気合いを入れて挑んでいる。
でも、思ったように走れず、頑張れば頑張るほど車は言うことを聞かなくなる。
そして最後は、ブレーキが抜けてクラッシュ。
「こんなはずじゃなかった…」
そんな表情を残して、クルマも心もダメージを負ってしまう方が少なくありません。
走行を見ながら、こちらはあと数分であのクルマは制御出来なくなると分かっていて、老婆心ながらお声掛けすれば良かったと思う事多くございました。
また、ポルシェで走っている方の中にも、RRの特性を活かせず、
「この車は乗りづらい」と感じてしまっている様子を見かけます。
本来ならば——
改造よりもまずは、車の特性を理解すること。
クルマの「声」に傾聴すること。
安全装備だけを整え、ノーマルの性能を正しく引き出すこと。
そのステップを踏むことで、クルマとの信頼関係を築けるのに、
チューニングが先行し、見かけ上のタイムは出ても
「対話」ができないまま終わってしまうことが多いのです。
私はプロドライバーではありません。
だからこそ、同じ目線で寄り添い、危険や無駄な出費を防ぐ立場に立てる。
キャディーのように、前を歩きながら道を示す存在。
それが、Taymaz24academyが目指す水先案内人としての在り方です。
実際、私が帯同しているお客様での走行では天候や路面状況に応じた走行ができ、
事故や故障も最小限に抑えられています。
もちろんご本人次第な部分もありますが、
事前の座学・準備・心構えがあることで、防げることは本当に多いと実感しています。
クルマはすべてを従えてくれる機械ではありません。
むしろ「馬」のように、人の意志や接し方を感じ取る生き物のような存在です。
それを扱う私たちが、どう向き合うか。
Taymaz24academyは、そこに真剣に向き合う場として、存在しています。
◾️Taymaz24academy & Porsche◾️
〜ポルシェという“プロダクト”と真剣に向き合う〜
ただ楽しくサーキットを走る、ご自身の満足のために走る。あるいは、サーキットという場所に居るだけで楽しい。
それはとても素敵なことで、アイドラーズ耐久に10年連続参戦、かつて存在した「タイマツレーシング」も、まさにそうした空気感を大切にしていました。
しかし、Taymaz24academyという育成プログラムと、ポルシェという自動車メーカーの思想を重ねたとき、私たちは「楽しむ」だけでなく、その性能・乗り味・思想を真に引き出して味わうことにも重きを置きたいと考えています。
【ポルシェの設計思想を走りで“理解”する】
たとえば、996GT3とカレラ。
ポルシェの開発陣は、両者にどんな違いを与え、どんな共通性を残したのか?
ノーマルで富士スピードウェイをどのくらいのタイムで走れば、その性能を引き出していると言えるのか?
適切な操作・姿勢作りとはどういうものなのか?
そんな視点からポルシェに乗ることで、走行がより深く、豊かな体験に変わります。
【タイム=本当のポルシェらしさ、ではない】
世間では、991GT3RSはサーキット向き、991ターボは銀座のお買い物車――といった見解もありますが、本当にそうでしょうか?
実は、ターボの方が初心者から中級者にはハンドリングにおいて優しい場面もあり、構造や挙動の特性を理解すれば、むしろサーキットでこそ“味わえる美点”も存在します。また、ターボに対しての高いレベルの造りこみも軽視できません。
また、改造によって速くはなるけれど、設計思想は離れていくという現実もあります。
例えば、FRと同じ思想で前輪接地重視にすべきか? RR特有の軽いフロントの接地感を無くす事ですべて解決なのか??
「純正状態でどう走らせるか」を掘り下げることは、単なるタイム以上に、ポルシェの設計者へのリスペクトや理解に繋がると私たちは信じています。
【自らの経験から──伝えたいこと】
私自身、996RSRでレースしていた頃、やはり「フロントが入らない」と苦労し、ブレーキを残して無理やり曲げて走っていました。
しかし、ある時“違う走らせ方”を試してみたところ、驚くほど軽やかに曲がり、クルマが自然と前へ出る感覚を得ました。
「ポルシェと会話できた!!」
そこから、タイムだけでなく姿勢作りやリズムの質も大きく向上し、運転そのものが変わったと感じました。
この「気づき」こそが、私がTaymaz24academyを通じて皆さんにお伝えしたい体験です。
重心、エンジンの位置、駆動方式……それらを「知って」走るだけで、クルマがもっと応えてくれる。
それを体で感じられたとき、ポルシェというプロダクトの奥深さが見えてくると思います。
【Taymaz24academyで育てたいもの】
・タイムを狙うだけでなく、「どう乗るか」を大切にする意識
・純正ポルシェのポテンシャルと特性を正しく理解する力
・操作技術より“考え方”に重きを置いた走りの姿勢
・クルマを「対話できる存在」として扱うマインド
・そして最終的には、雨でも夜でも壊さず安定して走れる、24時間レースに出られるドライバー
ポルシェを選んだ理由、その奥にある「走りの哲学」を、Taymaz24academyで一緒に体得していきましょう。
◾️Taymaz24 academyのステップと料金体系◾️
第1章:クルマとの向き合い方
〜知識・意識・価値観を整える〜(座学にて)
・クルマは人間の操作を全て受け止められるのか??
・ノーマルポルシェを100%活かす走らせ方とは?
・フルブレーキングとは?
・コースの何処を速く走ることが一番タイムに貢献し、安定感をだせる??
・なぜコーナーに入るとき恐怖感が伴うの??
・Taymaz24が目指す「優しく速く安定した運転」とは?
形式:座学(タイマツ店舗)
費用目安:10,000円/1時間(初回+走行後のセットは必須)
第2章:走るための準備
〜装備・考え方・体制の整備〜
・ヘルメット/スーツ/グローブ/HANSなど、安全装備の正しい選び方と準備。
・車両メンテナンス・オイル管理・ブレーキパッドなどの基本知識。
・安全を支えるのは、整備された車と正しいギア。
・まずは壊さず無事に帰ること。
・サーキットでの準備=人生と向き合う準備でもある。
形式:座学+装備点検サポート
費用目安:10,000円/1時間+装備実費
装備品一式費用例: FIA公認4輪用ヘルメット66000円/FIA公認スーツ100,000円から/公認シューズ及びグローブ各40,000円程度/HANS80,000円程度
第3章:スポーツ走行の基礎習得
〜クルマの挙動と対話する〜
【Step 1】パークトレーニング(基礎練習)
・クローズド広場での定常円旋回・急制動・荷重移動体験。
・車両の挙動を速度を落として学ぶ「はじめの一歩」。
形式:1日トレーニング(講師同伴)
費用目安:40,000円/1日(人数により変動)
【Step 2】スポーツ走行(FSW等)
・ペース維持、マナー、視線、体力消耗の管理。
・タイムアタック目的ではなく「安定して走れる状態」を目指す。
*スポーツ走行に於いては、他の車両レベル(レースカーor一般車)、その日の台数、コースコンディションはまちまち。いつも走りやすいとは限らず、タイムを狙える日なのか、混走の中での社会性を学ぶ日なのかは現地に行ってみないと分からない。無駄な事故や消耗を防ぎ、意味ある練習にするためにTaymaz24academyの帯同は必要だと思います。
形式:サーキット帯同・半日
費用目安:
- Taymaz24academy帯同:30,000円/半日
- サーキット走行枠:10,000円前後/1枠
- その他消耗品等:10,000円〜15,000円
第4章:走行後の振り返りと次への準備
〜改善点を見つけ、次に繋ぐ〜
・ロガーやオンボード映像を用いた振り返り。
・目線/ステアリング/ブレーキの使い方を客観視。
・反省から学び、成長へつなげることが最大の価値。
形式:座学(走行後のフィードバック)
費用目安:10,000円/1時間(走行後のセットとして必須)
第5章:レース形式への導入と経験
〜安定して走れたら次の段階へ〜
・富士チャンピオンレース(クラブマンシリーズ)など、初心者向けワンメイクレース参戦サポート。
・レース経験を通じて、社会性・マナー・視野の広さを学ぶ。
・勝ち負けより「慣れ」が主目的。冷静に自分を見失わないことを学ぶ。
*Taymaz24academyでは、最初のレースカテゴリーとして「ロードスター1.5チャレンジ」クラスを推奨。理由は後輪駆動であること、各参加者のマナーが素晴らしく良いこと、比較的費用が安く、車両トラブル等も少ない点が挙げられる。
形式:エントリーサポート+帯同
費用目安:
- レースエントリー代:40,000円~80,000円/戦 車両メンテナンス費用/100,000円程度(参戦クラスによる)
- 帯同・準備費用:50,000円前後(内容次第)
*初めての本戦参加に於いては分からないことや不安、そして不必要な気合いが入り乱れます。この場面こそ冷静な支えと判断ができるキャディ(Taymaz24academyが必要と考えます。
第6章:Taymaz24が目指す最終形
〜スーパー耐久・PSCJ・富士24時間へ〜
・スポーツ走行→レース→長時間耐久のステップアップ。
・富士チャンピオンレースに出場したら、次はスーパー耐久チャレンジへ(2025年11月発足される、S耐入門編)
・速さよりも「壊さない」「合わせる」スキルが問われる。
・富士24時間に出る=機械への優しさ、人間力、継続力の結晶。
・余裕ある方はポルシェスプリントチャレンジ(PSCJ)も視野に。
形式:S耐チャレンジ参戦サポート/PSCJ相談/FSW24h
費用目安:
- S耐チャレンジ:30万円前後〜(チーム体制による)
- PSCJ:200万円〜(車両やクラスによる)
- 富士24h参戦:300万円〜500万円(複数名分担制)
Taymaz24academyが伝えたいこと
・速く走るより、壊さず走りきる
・改造するより、純正の意図を理解する
・孤独な挑戦より、支え合う仲間と
この価値観に共感する方と、富士24時間というゴールを目指したい。