インフォメーション
Taymaz24 富士練習走行
本日は、富士スピードウェイ本コースにて走行練習。
前回座学会で学んでいただいた「タイヤを100%使う為に、スリップアングルを理解する。」を実走行へ落とし込み。
これは、いわゆる「ホビー走行」から「レースドライビング」への移行で一番ハードルが高い内容。
ドライバーさんとは、事前に第3セクター(ダンロップから最終までのクネクネ区間)のみ練習しようと確認し、トライしてもらいました。
やはり難しい内容なので、成功率30%程度だが成功した時の車の動きや速度の維持度、姿勢の変わり方は激変。
やり過ぎてミスしたり、小さく走り過ぎてしまう時などまだまだ幅はありますが、身体にそのGと雰囲気を落とし込めたことは大きな一歩と言えます。
この領域の練習はシミュレーターでは再現無理(厳密には無理ではないが、実走行に於いて習得済みでないとSIMで感じ取りずらい。)なので、しばらく辛い実走行特訓が続きますが、秋ごろまでには完成する予定で進めて参ります。
別件ですが、自分が不調で休業していた時に大変ご心配を掛けてしまった正江さんや、Vitaでお世話になった金井さんに再会させていただき、貴重な朝となりました。
991.2カレラ6MT 点検
本日、こちらの991.2カレラ6MTを点検お預かりしました。(写真は以前のもの。今回は自走引き取り。)
久しぶりに運転して、自分にとって最良の水冷カレラと再認識しました。
後輪駆動、ターボエンジン、マニュアル、特別凄い仕掛けや味付けは無いが、感動するほど良い。
何が?と言うより全体の仕上がりが素晴らしく、自然吸気じゃなきゃポルシェじゃないと言う人の気持ちが分からない。
今までの運転経験の中で、991.2カレラマニュアルが過去のどのモデルに似てるか?と考えてみたところ、自分の答えは
「964ターボ3.6」に一番近い。964ターボ3.6って、ドッカンターボの極みで乗りづらいご想像されると思いますが、実は下からのトルクが極太で物凄く乗りやすい。turboを感じないほど。それでいて後輪駆動なので後ろからの押し出し感が強いポルシェらしさがありつつ、GTカーとして疲れず永遠に走り続けられる懐の深さを持つ。
また、ポルシェのレーシングシーンはずっとターボエンジンの歴史でもある。911RSR turbo2.1から始まり、ル・マンで活躍した934.935、groupCの956や962C、911GT1など。そう考えると、ポルシェのturboエンジンにはリスペクトしかない。
運転手を試すソリッドな「ターボエンジン、後輪駆動、マニュアル」の組み合わせは初代930turbo、964turbo、993GT2、996及び997GT2、そして991.2カレラのみ。
天邪鬼的には、このカレラの良さを誰も気付かないでいて欲しい。
自分は最近不調続きだが、この991.2カレラ乗って5分で心身が軽くなった。やはり、本当に良いクルマに乗ることは大切だと。車屋としてテンション落ちていたが、このカレラにまた勢いをいただいた気分。
乱文失礼致しました。点検終わり次第ご納車参ります。
Taymaz24座学会③
昨夜、Taymaz24academy座学を開催しました。
今回は「タイヤを100%使う為にスリップアングルを理解する。」がテーマ。
ロードスターレースはじめ、各レーシングクラスでトップクラスの選手は、全員タイヤを100%使っています。
まずは、一般的に想像するグリップ走法とレースシーンにおける本当の意味でのグリップ走法の違い。そして、最大限グリップしている姿はどの様なものか?また、どの様な声でドライバーに伝えてくるのか?を分かりやすく説明させていただきました。
タイムだけで見ると、例えば筑波サーキットにて
ボクスター+Sタイヤで1分6秒
ボクスター+エコタイヤで1分10秒
両者比較した場合、もちろん6秒の方が単純に速いので評価されがちですが、タイヤを100%使う観点では、エコタイヤで10秒の方が「ドライバーとして圧倒的に上手い」と言えます。何故なら、ボクスター+Sタイヤなら5秒で走る能力があるから。対してエコタイヤで10秒は、相当上手くタイヤコントロール出来た結果であり、タイム的に地味に見えますがなかなか出来るものではありません。
大変難しいのですが、タイヤを100%使えるドライバーになっていただく事が大切で、そのイメージを持っていただきつつ次回は富士スピードウェイにてセクション毎に少しずつ100%に近付ける練習を開始します。